角運動量①~質点系の回転運動~
◉等速円運動以外の円運動では接線方向にも加速度が生じる。
円運動の基本式:v=rω a=v²/r
上記はあくまで等速円運動の場合。
すなわち、加速度(a)は円の中心方向に生じます。
しかし、等速円運動でない場合は、中心方向に加えて接線方向にも加速度が生じます。
接線方向の加速度(at):at=dv/dt
ここで、円運動においてv=rωより、
at=rdω/dt
※dω/dtを角加速度といいます。
接線方向について運動方程式を立てると、
mrdω/dt=F
両辺にrをかけて、
mr²dω/dt=rF
このときのrFが力のモーメントと呼ばれるものであります。
一般にN=rFで表されます。
左右の区別?
◉左右の区別とは鏡面対称性の有無
カイラル:鏡映対称性を持たない状態
カイラリティ:上記のような性質のこと
??
正直理解できません。
出直します。
息抜きの力学2-力学的エネルギー保存則-
◉力学的エネルギー保存則:力学的な「能力」は勝手に増減しない
力学的エネルギー:運動エネルギーと位置エネルギーの和
▶運動エネルギーと運動量
運動エネルギー:「仕事」による結果
⇔『力の距離的効果』=どれくらいの力がどのくらいの距離働いたか
運動量:「力積」による結果
⇔『力の時間的効果』=どのくらいの力がどのくらいの時間働いたか
息抜きの力学1-運動方程式-
◉『ma=F』=質量mの物体に加速度aを生じさせたのは力Fである。
◉『仕事』=どのくらいの力が、どのくらいの距離働いたのか
◉『エネルギー』=仕事をする能力
◉仕事とエネルギーの関係
→エネルギーの変化した原因は、力Fが仕事したからである。
一定ではない陽電子のエネルギー
◉正ミュオンの崩壊過程で発生する陽電子のエネルギーはいつも同じではありません。
正ミュオンの崩壊過程では、
①陽電子
②電子ニュートリノ
③反ミュー・ニュートリノ
が生成されます。
ニュートリノは弱い相互作用しかしないのにどうして2個放出されることが分かるのでしょうか。
これは反応前後でエネルギーと運動量の保存則を考えれば解決します。
仮に、
①陽電子
だけが生成されるとすると、陽電子のもつエネルギーは正ミュオンのもっていた静止エネルギーに半分になるはずです。
がしかし、実際観測されるエネルギーはそれを最大値としてそれ以下の低エネルギー観測されます。
この事実から、正ミュオンの過程は3体崩壊であることがわかるのであります。