物質中のミュオンの存在状態②~ミュオンの優れている点~

X線ではだめでもミュオンなら...

 

水素を対象とした研究において、ミュオンがX線中性子線よりも有利な点を比較していきます。

 

まず、X線の散乱強度は、

『電子の数=原子番号』に比例します。

これすなわち、原子番号1の水素は最も見えにくいことを意味します。

 

しかミュオンの場合は、放射性同位体であり、透過力のあるベータ線によるトレーサレベルの感度を誇ります。

 

一方中性子電荷を持たないので、電子との散乱は起こりません。

 

しかし中性子にも問題点が2つあります。