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放射線(量子ビーム)としてのミュオン

放射線ビームとしてのミュオンの物質との関係は、X線や中性子のそれとは大きく異なります。

 

ミュオンは物質を調べるのに用いられることがあります。

その方法の概要は、

①ミュオンをスピン偏極したビームとして取り出す

②それを物質中に注入する

③物質中で崩壊したミュオンから放出される高エネルギーのβ線を観測する

という流れ。

 

これはさながら放射線を利用した解析に似ている。

が、

非なるものであります。

 

物質科学で用いられる量子ビームの代表例は

⑴X線

中性子

であります。

これらは回折現象を利用しており、ビーム照射後に再び物質から出てくる自身を観測することでその役割を果たせます。

 

しかし前途したように、ミュオンの場合は物質中で崩壊させなければならないため、ミュオン自身が観測されることはありません。

ミュオンの崩壊によって発生するベータ線が観測対象となります。